夢工房
審査コメント
子機を射出してゴール到達を目指すというミッション提案は斬新であり、独創的で面白い設計になっています。子機を広範囲にばら撒いてネットワーク計測を行うというアイデアは火星探査ミッション等でも検討されており、挑戦的で波及効果が高い課題設定だと思います。
高梨知広 様
子機親機の発想はさすがロボット系の製作サークルだと感心しました。SPCに新しい風が吹いたと感じました。機体のほうはチームの実力で実現可能な範囲で製作していて,ミッションに対してアイディア勝負で機構を作り上げているのもポイントが高いです。トライアンドエラーでものづくりの完成度を高めていっていただければと思います。
平井翔大 様
親機から子機が出てくるという斬新なアイディアは非常に面白かったです。事前に落下試験をなども実施しており、当日もきれいに着地していたのが非常に印象的でした。衛星に搭載する際に、親機の翼をたたむに苦労していたので、設計で工夫するか、作業手順書を用意するなどすれば、より良くなると思いました。
植松努 様
あの繊細な機体で、何度もの再打上に対応できる耐久性や操作性があるのはすごいです。飛翔体を発射するという方法も斬新で素晴らしいです。
レーダーチャート
SFIDA
審査コメント
永田晴紀 様
爪が飛び出る車輪の踏破性は秀逸でしたので、動作している様子を見られずに終わったのは残念でした。失敗原因の中には事前の実験で確認しておけば回避出来たものが有るように見受けられます。例えば電流値が過剰の件とか。事前に確認出来るものは確認し尽くしたか?という問いは、不具合発生時に修理が出来ない宇宙ミッションでは特に大事です。種子島宇宙コンテストでの活躍を期待しています。
高梨知広 様
爪付きの車輪や画像認識など搭載要素のレベルが高いだけにシステム全体としての動作が見られなかったのが残念です。実際に衝撃などの力が加わることを想定した電子工作や着地・放出・初期動作に徹底してこだわった試験などを行うとシステムとしての基礎が固まると思います。チームの人数が多くプロジェクトを運営するのも一苦労だと思いますが、その人数の多さを集合知に変えて進化していくことを期待しています。
平井翔大 様
事前の実験で、段差を登ったり、砂利道で試運転したり、データ取得されていたのは印象的でした。ただし、当日は、着地に成功したものの、モジュールから出ることなく動作停止していました。原因は、一部部品を長い間再利用されていたことが原因と言われていたので、このあたりをしっかりと改善し、ミッションに適したコンポーネントの選定ができていれば、着地後の動作も確認できたかと思います。非常に面白い構造だったので、着地後の作動が見れなかったのは、非常に残念でした。ぜひ、今後もチャレンジしてほしいです。
植松努 様
今回、うまく機能しなかったのはとても残念ですが、電源系統のトラブルは、誰もが通過することです。次回はきっとうまくいきます。ぜひ失敗を次世代に引き継いで積み重ねていってください。
レーダーチャート
尾形本家
審査コメント
永田晴紀 様
球が転がるという移動機構は、絶対に転倒しない移動体という意味でロバストだと思います。パラシュートの紐を切り離してゴールを目指して転がる様子を見られなかったのは残念です。それが原因かは不明ですが、ターゲットに近付いても制御をやめない(転がり続ける)というやり方でも良かったように思います。独創的で面白いアイデアで、小惑星表面のような低重力天体の探査に使えるかもしれないと思いました。
高梨知広 様
シンプルにミッションを達成するための手法の考案、システム設計がなされていると思いました。また事後プレゼンでの考察の流れもしっかりと論理建てられている印象です、カプセル回転型を続けられるのであれば、球体に凹凸をつけるなどいろいろなパターンを試して、他にはないオリジナルなミッション攻略を見せてつけてほしいなと思います。
平井翔大 様
一人での参戦ということで、非常に面白い試みだと感じました。最終的には設計とは異なる形状(外側のカプセルがなかった?)でしたが、着地点が近く、着地後の動作がなく終了していました。ターゲットから数m以内に入ると自動的に止まるアルゴリズムだったと聞きました。アルゴリズムの改善で、完璧な茶道になるのではないかと思いました。それにしても、パラシュートが斬新な形状で、それでも破損しなかったのは、非常に興味深いデータですね。
植松努 様
散布界を小さくするためのハードランディングと、それに耐える機体の開発は大変だったと思います。素晴らしいです。機体も美しかったです。今後の発展が期待できます。
レーダーチャート
チーム岩井家
審査コメント
永田晴紀 様
滑空機という果敢な挑戦を行い、翼の展開から滑空までを成功させた成果は高く評価出来ると思います。特に翼を折り畳むギア機構は美しいです。ロール運動は外的要因と思われるというデータ整理はとても説得力が高く、よく解釈されていると思います。方向舵での制御ではロール→旋回という運動を引き起こせないように思います。エレボンが必須ではないでしょうか。ご検討ください。暫くは滑空方式での開発を続けられるのでしょうか。次回も楽しみにしています。
高梨知広 様
主翼展開と滑空が上手くいったのは素晴らしい達成度です、事後プレゼンの内容も流石の考察で学生チームにとっていいお手本になっていると思います。ドローンは地球上だけでなく宇宙探査でも一つの代表的な手法になっていくと考えられます。機体構成にいろいろな可能性があると思いますのでSPCの可能性を広げる機体を楽しみにしています。
平井翔大 様
機体の滑空および旋回によりターゲットへ向かうというコンセプトはハードルが高そうに見えましたが、見事、滑空していて感動しました。旋回に課題が見られましたが、期待も無事に回収でき、次回に向けた設計変更ができるのではないかと期待しています!
植松努 様
飛行形態になって目的を達するというトランスフォームは素晴らしいです。あの限られたスペースに複雑な機体を格納し、しかもちゃんと機能するのはすごいです。あとは空力的な洗練がなされたらすごくなると思います。これからが本当に楽しみです。
レーダーチャート
CosmoCraft
コスモクラフト
審査コメント
永田晴紀 様
貴チームの機体を毎回楽しみにしています。空中でキックする様子を見ることが出来ず、残念でした。事後プレゼンでご指摘のLessons Learnedはいずれも重要と思います。テストしなかったことは現場で起きる、という話は、はやぶさ初号機の川口先生もされていました。日本の宇宙探査が安いのは、試験をサボってるからだ、とも仰っていました。限られたリソースの中で何処まで試験を行うのかは悩ましい課題だと思います。
高梨知広 様
機体単体の美しさ・完成度は随一と思います。SDカード以外に基盤上のメモリーへのログの記録や地上局への通信を検討してみてはいかがでしょうか。液体を搭載することで想定しなければいけないモード、対策事項も増え試験も大変だと思いますが、あとは試行回数だけというところまで来ていると感じてますので是非空中での水ロケット推進を見せていただければと思います。
平井翔大 様
空中で水を噴射するというアイディアは非常に面白く、実際に見てみたかったのですが、機体フェアリングから放出ができず、そのまま落下してしまいました。フェアリングからの放出ができていれば、おそらく完璧なミッションだったと想像します。機体のコンセプトに「より美しく」と入っているのが印象的で、実際に美しい機体でした。今後のチャレンジに期待しています。
植松努 様
分離がうまくいかなくてミッション達成できなかったのはとても残念です。でも、機体も美しかったし、準備も素晴らしかったです。美術点が5点しかないのが残念です。ちゃんと機能するところをぜひ見たいです。次回はロケット側でも確実な分離のための工夫をしますので、何卒宜しくお願いします。
レーダーチャート
リーマンサット・プロジェクト
ZIPANGU
審査コメント
永田晴紀 様
シーケンスの完全動作を達成されたことに敬意を表します。完璧に動作していたように見えましたが、ログからセンサの新たな課題が見出されたという点も興味深かったです。機体としては地味ですが、地味な機体を確実に動作させるというのも簡単ではありませんので、今回の達成度は高く評価出来ます。次年度はいよいよ開墾でしょうか。播種まで行くのが楽しみです。
高梨知広 様
ミッション達成おめでとうございます。SPCのある意味過酷な環境下でも着地後の走行と制御が可能であると証明できたのは大変喜ばしく、他チームにとっても大いに刺激になったと思います。この成功の再現性を高めるというのもまたハードルがありますが、来年も目標に向かって走行する姿が見られることを期待しています。
平井翔大 様
着地して、キャリブレーションして、ターゲットまで向かった姿は、感動しました。ミッションのかなりの部分を達成していましたね!おめでとうございます!溝にはまってしまったということで課題も見つかったと思いますが、今回の経験を次回へ活かしていただければと思います!
植松努 様
一気に構造をシンプルにしてきたことに感動しました。しかも力を広く分散して受け止める設計も素晴らしいです。あとは、悪路走破性をどう改善するかですね。このあとが本当に楽しみです。
レーダーチャート